機械を搬入しました。

みなさんこんにちは、
MJVこと、丸十ベトナムのウツミです。

二月半ば、工場建設完了まで一カ月を切り、
一足先に大型機械の搬入・据付を行いました。

前回の記事では鉄骨部分や床など、まだまだインフラ施工の段階でした。

搬入を静かに待つ床

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当然ですが、機械搬入に当たり、工場の床部分は準備万端です。
ベトナム北部は泥っぽい土壌で、
弊社工場の土地も掘削すると深さ1~2メートルほどで水が浮いてくるような、そんな土地です。
日系大手が管理する工業団地でも、工場の施工業者によっては床の陥没はない話ではなく、
弊社でも、重量のある機械を複数導入するにあたり、床には気をつかっています。
特にプレス機を置く箇所は、地下30メートルの杭を打ち込んでいます。

港から工場につくまでが大変

ある程度予想はしていましたが、
機械等を輸入する場合、ベトナムの港から工場につくまでが大変です。
つまり、いかに工場がある省の税関をスムーズに通過するかで、
その後の日程に大きく影響がでてきてしまいます。

投資の一部として輸入リストを税関に登録していれば大丈夫とか、
日系企業を優遇している省だから問題は起こらないだろうとか、
そういった期待は持たない方がよいでしょう。

「王の法は村の掟に通じず(※)」というような諺があるベトナムですが、
まさにその通りで、税関も、省ごとに、担当者ごとに、顧客ごとに、
言うことや対応が変わってきます。
※Phép vua thua lệ làng.

弊社はNon EPE(非輸出加工業)ということもあったとは思いますが、
税関を抜けるまでに、想定よりも5日も予定が遅れてしまいました。
何があったかはここでは割愛しますが、
「想定」や、「予定」という言葉はその通りいかないのが常である、
それがベトナムという国です。

このあたり、
完全じゃなくていい、六割できてりゃそれでよし、とする、
よく言えばおおらかな国民性によるところもあるでしょう。

働きすぎの日本人、完璧主義の日本人。
ベトナム人と日本人、
足して二で割ったくらいがちょうどよいのかもしれません。

やっとコンテナ車が工場へ!

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乙仲さんのご助力もあり、
なんとか税関をクリアした機械たちが、
やっと工場へやってきました。

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大型の機械はクレーンで吊り上げて荷降ろします。

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小型の機械はフォークリフトで降ろします。

ベトナムではどの業界もそうなのかもしれませんが、
たとえ日系企業や外資系企業に頼んでも、
現場で動くのはローカルの下請け企業である場合がほとんどなので、
日本の常識が通用しない事態が多々発生します。

ここではとても書ききれませんが、
日本感覚では「まさか!?」と驚くいろんな問題をひとつずつクリアして、
工場への機械搬入を終えました。

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工場へ搬入された機械たち。

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数日間の据付作業の結果、なんとか形になりました。
機械メーカーのエンジニアの方々には大変お世話になりました。
実は、付属機械や部品が予定通りそろわず、
最終セッティングまで終わっていないものもありますが・・・。

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この後、第二便の機械の到着を待ち、工場の施工を終えると、
晴れて操業開始を迎えられるようになる予定です。
あくまで、「予定」ですが・・・。

今後も、
予定通りいかないことに都度対処しつつ、
自社のサービスや製品は想定通り、日本品質をお客様へお届けできるよう、
ベトナムとうまく付き合いながらやっていきたいと考えております。

今後とも丸十ベトナムをどうぞよろしくお願い致します。

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